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中小企業 Web制作ビジネス企画支援
2010年12月 - 2011年02月
中小企業支援機関を通じた依頼により、派遣専門家としてデザイナー事務所の支援を行いました。
依頼主はこれまで出版デザインを多く手がけて来たデザイナー事務所なのですが、近年出版関連業務の需要が大幅に減少し、経営状況が厳しくなったことから、Web関連業務への進出を目論んでのご相談です。
主要スタッフがWeb制作技術の勉強を進めており、Flashによるアニメーション制作なども手がけ始めているとのことで、Webサイト制作の仕事を請け負うための準備は整いつつあるところでしたが、昨今のWeb制作業務は値崩れが激しくビジネスとしては厳しい状況にあり、一方では電子書籍なるものがビジネスチャンスとして注目されているという状況から、今後進むべき方向性をどうすべきか、といったところがご相談ニーズのポイントでした。
これに対し、一般のマスコミでもてはやされている「電子書籍」なるものは現状ではまだ無責任な流行語に過ぎず、実際にビジネスとして成り立つまでにはまだ何年もかかる見込みであるということ、そしてそれがビジネスとして最初に成り立つのは、いわゆる「書籍」を電子化したコンテンツではなく、課金の仕組みを含んだアプリケーションに近いものになるということ、さらに、そうしたものが成り立っていくにあたって使われるのはWeb関連技術そのものであること、などをご説明し、まずは通常のWeb制作業務の経験を積まれることをお勧めしました。
Web制作業務を非常に安い値段で請け負う業者が多く出て来て、以前のようにページ制作さえできれば高い料金を取れるという売り手市場では全くなくなっていることは事実ですが、それは決してWeb制作の需要が減っているということではありませんし、制作者としての差別化が不可能になっているということでもありません。自らの持つ特徴と強みを活かしたWeb制作サービスを確実に提供できれば、マトモな値付けをすることは充分に可能ですし、ニーズも確実にあります。デザイン性やアクセシビリティ対応、アプリケーション連携やモバイル機器との連携、さらにはマーケティング視点での企画支援やコンサルティング、ライティングなど、差別化の要因はむしろ以前より増えています。
今回の依頼主には高いデザイン性を提供できるセンスと、出版関連での豊富な実績がありました。Web制作技術の面ではいくつか課題もありましたが、それについてもポイントを絞って解決のお手伝いをした上で、各方面へのアプローチを試みたところ、初期段階としては順調にWebサイト制作業務を受注するに至りました。
今回の支援終了時には、まだ最初のWeb制作が完成に至っていませんでしたが、途中段階での発注者の反応も上々とのことで、依頼主事務所スタッフは今後に向けて自信を深めるとともに、新たな方向性の仕事に対する意欲を高めていたようです。